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2006年08月13日

チャングム 『大長今』宮廷女官チャングムの誓い
医女修行(30) 生薬の七情(3) 十九畏

化学変化で、毒性が増す可能性があるので同時に用いないよう伝えられている19種類(十九畏)の生薬は、以下のとおり。

「十九畏」

硫黄(いおう)と朴硝(ぼくしょう)
・硫黄=イオウ。鉱物。
・朴硝=天然の含水硫酸ナトリウム。

水銀と砒霜(ひそう)
・水銀=銀白色の光沢を持つ液状金属。現在は薬用には用いない。
・砒霜=三酸化砒素、亜砒酸。

狼毒(ろうどく)と蜜陀僧(みつだそう)
・狼毒=トウダイグサ科の多年草の根。
・蜜陀僧=酸化鉛。

巴豆(はず)と牽牛子(けんごし)
・巴豆=トウダイグサ科の常緑高木、ハズの種子。排毒用峻下剤。現在では薬用利用されない。
・牽牛子=アサガオの種を乾燥させたもの。

丁香(ちょうこう)と鬱金(うこん)
・丁香=フトモモ科の常緑樹で、ツボミをガクを乾燥。クローブ。スパイスとして使われる。
・鬱金=ショウガ科の植物で、ウコンの根茎。ターメリック。スパイスとして使われる。

川烏(せんう)、草烏(そうう)と犀角(さいかく)
・川烏=キンポウゲ科の多年草の根。烏頭(うず)。トリカブト。
・草烏=キンポウゲ科の多年草の根。烏頭(うず)。川烏より毒性と効能が強い。
・犀角=サイの角。

牙硝(がしょう)と三稜(さんりょう)
・牙硝=亜硝酸ナトリウム。
・三稜=カヤツリグサ科、ウキヤガラの塊茎。

肉桂と赤石脂(しゃくせきし)
・肉桂=桂枝。シナモン。ニッキ。
・赤石脂=紅色の鉱石。ハロイサイト。

人参と五霊脂(ごれいし)
・人参=ウコギ科の多年草。オタネニンジン。
・五霊脂=オオコウモリ科オオコウモリの糞便を乾燥したもの。


「十九畏」で、容易に手に入り、食材に使われる生薬は、
丁香(ちょうこう)と鬱金(うこん)だけのようです。
クローブとターメリックを同時に使ったカレー料理などには要注意。

五霊脂は、第36話で皇后さまが双子の一人が胎内で死んだまま残っていたときに用いられた「失笑散」に含まれていましたね。
水刺間(スラッカン)ではきっと、料理にニンジンは使わないようにと内医院(ネイウォン)から指示があったのでしょうね。

「十八反」「十九畏」の配合禁忌は絶対的なものではないようで、禁忌を無視した方剤があります。その場合は、「慎重に安全性を確認しながら用いるべきである」ということです。


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