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2006年06月19日

チャングム 『大長今』宮廷女官チャングムの誓い
  医女修行(8)証をきめる物指し:気血水<気>

チャングムはどうにか医女試験に合格し、宮中に戻れる可能性がでてきました。

第33話「うぬぼれ」で、医女見習いたちはシン教授からしごかれます。

「草以外に薬に用いられるものとは?」
「薬として用いる土、18種類をあげよ」
とつぎつぎ質問を浴びせられます。
「草以外に薬になるものは、木、穀物、動物、昆虫、水、玉、石、土、金属」

(土も薬になるなんて、東医学は奥が深い!!)

もちろんチャングムは知っているのですが・・・
なんと成績は不可。

天文学の時間もあります。
シン教授は、天文図を掲げて星座を学ぶ必要性を説きます。

「星座を見ると季節が分かり、28宿の星座の動きをよむことによってその年の天候が分かる。
寒くなるか、暑くなるか、湿度が高いか低いか」
「人も自然の一部、病も自然の中で捉えねばならぬ」
・・・。
・・・。


「証」を決める基準のおさらいを続けます。

「気血水」

これまで、証をきめる物指しとして、〈陰陽〉〈虚実〉〈表裏〉〈寒熱〉をみてきました。
もう一つ大切な診断基準に、〈気血水〉があります。
〈水〉は、「津液(しんえき)」ともいいます。
〈気血水〉は、無熱性疾患や慢性疾患の病因を、内因から探る判断基準になっています。

気の働き

〈気〉は、「生命を維持するために必要なエネルギーのようなもの」で、
「働きはあるが形がなく、聞くことも見ることもできないもの」であり、
人体の構成と生命活動の最も基本となるもので、
「天地と調和して生命活動を営むための生理機能」だといわれています。


 西洋医学では、〈気〉は、自律神経系の働き、内分泌系、免疫系の一部と解されるようです。

〈気〉は、親から受け継いだ〈先天の気〉と、食物や呼吸から補充される〈後天の気〉を元気(原気)といい、最も基本的で重要な気とされます。
分布部位や機能の違いなどから、ほかに宋気、営気、衛気、臓腑の気があります。

宋気=肺に吸入される清気と飲食から得た水穀の精気が結合し、
   血液を全身に循環させることで心の陽気も合わさった気を全身にめぐらせる
営気=血脈中にあり、脈管内をめぐる気
衛気=脈管外を運行する気で体表から内まで全身に分布
臓腑の気=五臓六腑に分布する気で各臓器の生理機能を推進する

〈気〉が滞ると病気になります。
検査で異常が見つからなくても、〈気〉のめぐりをよくすることで異常感のなくなる病態があります。
〈気のせい〉〈精神的なもの〉のような症状のときは、東洋医学をためすのも一手です。

鍼灸では、全身に分布する〈気〉の流れる道筋を経絡(けいらく)、生体の反応点を経穴(ツボ)といい治療点となります。
この経穴からの皮膚刺激が脳に伝わって反応し、治癒力を高めるということです。

第30話「新たなる挑戦」で、チャングムの師匠、チャンドクが、
「武術家は敵を倒すためにツボを学び、医師はこれを治すためにツボを学ぶ」と言っていましたね。

生かすツボ、そうでないツボが混在していては、チャングムがなかなか鍼を打てなかった心象が理解できそうです。



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