スポンサードリンク

2006年06月14日

チャングム 『大長今』宮廷女官チャングムの誓い
   医女修行(5)証をきめる物指し:虚実

「証」を決める基準のおさらいです。

「虚と実」

 〈虚〉は、うつろ、力の弱い状態で、〈実〉は充実の実、力が強く中味のつまっている状態をいいます。

 病人にあてはめると、体力気力が充分にあって生体反応か強く、体力がこれに拮抗しようとしている状態を〈実〉といい、皮膚、筋肉、腹部とも固く緊張しています。
〈虚〉は、老人などのように生体反応の弱い状態をいいます。
病毒か体内に入ってきても、それに対抗する力が無く、気力、体力ともに衰えていて、皮膚や腹の張りがなく全体に無力性です。

 一般的に、実証の病人には下剤、瀉血、発汗などの攻撃的な治療法(瀉法)をとり、虚証の病人には体を温めるなどの補う薬(補剤)を用い、治療法も保存を主体にします。

 虚実の判定を誤ると効き目がないばかりか、状態が悪くなったりします。
こういうときは方剤の選び方を誤ったのであって、西洋医薬品の副作用とは性格がことなります。


第32話で、キム・チソンの息子が長い間の病で苦しんでいましたね。

 丈夫そうなつくりの少年ですが、息が苦しく体が熱っぽい、咳が出て冷や汗をかく。
 7歳のころから3年、食が進まなく体が弱い。医師は「食ぎゃく」と診断し、投薬を受けるが体は弱ってきている。

 チャングムは、肉付きの良い雄牛を一頭つぶし、足と首と、ひれの部分の筋と膜を取り除き、肉だけを選んで小さくきざんで骨とともに大きな釜で煮詰み、汁ををこして少年に飲ませます。
 
 少年は吐き気に苦しみますが、チャングムのとった方法は、これまで医師がおこなっていた症状を抑える治療と異なり、原因を根本から取り除くことでした。

 「胃腸にたまった痰、お血(おけつ)が胃腸を傷つけた状態です。
 胃腸に浮かんだもの、ひっかかったもの、腐ったものをすべて体外に押し出して、病の原因を取り除いてから、薬を飲むと効くのです。
 3年間は牛肉は控えること。」


病理の虚実

 人体は陰液と陽気の平衡状態で正常な状態か成り立っているとする学派では、その量と機能の失調を虚実で表現しています。

 〈虚〉は、陰液または陽気の不足している状態をいい、〈実〉は病因(邪気や病理産物)の多い状態をさしています。

 少年のケースは〈実〉証にあたるようです。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/19253980
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。