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2006年06月13日

チャングム 『大長今』宮廷女官チャングムの誓い
  医女修行(4)証をきめる物指し:陰陽



「証」を決める基準のおさらいをしてみます。

 第31話で、船酔いで意識不明になったカン・ドックおじさんが薬房に運ばれてきます。即効性のある鍼治療にするか、効き目は遅いけれど安全な灸にするか、さんざん迷った挙句、鍼に自信がないチャングムは灸で治療していましたね。

 「証」は、「どういう場合に」「どんな状態のときに」を見極めて、どの治療方法があてはまるかで判断されます。これには、薬方(投薬)、鍼、灸、指圧、食養なども含まれます。
「証」は、西洋医学的にいうと、一種の症候群に病態の逆行程度と体質を加味して判断された病態といえるようです。

 どの方法を用いるかを判断するには根拠が必要です。
 その物指しになるのが、「陰と陽」「虚と実」「寒と熱」「表と裏」「気血水」「四診」です。

「陰と陽」

 病気を熱のある病気(急性の熱性疾患、熱病=傷寒)と、熱のない病気(慢性病=雑病)の二つに大別します。
 熱性疾患では〈陰〉〈陽〉がはっきりと現れてきます。病態が積極的で発熱をもって強く反応するものを〈陽〉、病態か消極的で寒冷傾向のもの〈陰〉といいます。

 ふだん体が丈夫な人が風邪をひいた時に現れる病態で『熱感、頭痛、うなじのこわばり…』といった強い反応を示す病態を〈陽証〉といい、葛根湯を用いるとよく効きます。つまり、葛根湯を飲むべき〈証〉ですので葛根湯証といいます。
 一方、虚弱体質で冷え性の人や老人が風邪をひくと、体温が高いわりには熱感が少なく、寒けが激しくて頭を冷やされるのをいやがり、脈は沈んで小さいといった状態になります。これは〈陰証〉で、用いられる方剤は麻黄附子細辛湯になります。

 〈陰〉〈陽〉は固定されているものではなく、普段体力があって丈夫な人でも、風の初期に治しておかなければ、口が苦くなったり、はきけがしたり、食欲不振といった胃の障害がおき、熱が出たり引いたり(往来寒熱)、咳が胸の奥深くから出るようになるなど、病邪が身体の内部に侵入してきます。
 
 風邪が抜けきらずに腸に熱がこもったままになり、だるい、調子がもどらない、微熱が続く、寝汗が出るなどの経験はありませんか? 
このときは、痔まで出たりします。

 このように、病態の進行度によって、〈陰〉〈陽〉はさらに三段階ずつ六病期に分けられます。三陰三陽、六経弁証といって、漢代の張仲景が「傷寒論」で示しています。

 陽=太陽病→小陽病→陽明病
 ↓
 陰=太陰病→小陰病→蕨陰病

 それぞれの段階で証が異なり、治療法も変化します。
 病態がどの段階から始まるかは、日ごろの体力・体質から、人それぞれです。

 慢性疾患や無熱性疾患では、発熱疾患のときのように三陰三陽は、はっきりとは現われず、参考程度にします。

〈陰〉〈陽〉は、このほかに陰液(血・液津)、陽気(=気、機能)を意味する場合があります。


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