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2006年05月05日

ユダの福音書(2) イスカリオテのユダは裏切り者ではなかった?

新約聖書に描かれているイスカリオテのユダ像は、
裏切り者であり、(金箱を預かっていてその中に入れられた金を常々くすねている)盗人である。

『ヨハネによる福音書』12章3-6節

「・・・・マリヤは、香油一ポンド、本物のナルドで非常に高価なものを取り、それをイエスの両足に塗り、ついで自分の髪の毛で彼の両足をふいて乾かした。家は香油の香りでいっぱいになった。
しかし、弟子の一人で、彼をまさに裏切ろうとしていたユダ・イスカリオテが、「どうしてこの香油を三百デナリで売って貧しい人々に施さなかったのか」と言った。
だが、彼がそう言ったのは、貧しい人たちのことを気にかけていたためではなく、彼が盗人であり、金箱を持っていたが、そこに入れられる金を常々くすねていたからであった。」


筆者とされるこのヨハネは、新約聖書の中で「イエスの最愛の弟子」としばしば記述されている人物。

新約聖書に収められた正典とされる4福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)のユダ・イスカリオテに関する記述は、イエスを裏切るシーンにも金を絡ませている。

ユダ→ユダヤ→金

をイメージさせる。

旧約聖書は、ユダヤ教とキリスト教共通の正典。
新約聖書はキリスト教の正典で、新世界訳聖書を見ると、両聖書の記述の割合は、旧約聖書が約77%、新約聖書は約23パーセントである。

『創世記』が書き終えられたのが西暦前1513年で、「初めに」から紀元前1657年までを記録している。
旧約聖書最後の『マラキ書』は西暦前443年より後に、再建されたエルサレムで書き終えられている。

新約聖書は、「マタイによる書」が西暦41年頃、最後の「ヨハネの啓示」は西暦96年頃である。

聖書の冒頭から読み始め、斜め読み、飛ばし読みでザーッと見ていると、マタイ、マルコあたりで、筆致が突然変わるのに気がつく。

旧約聖書の淡々とした語り口から、急に生臭くなるのだ。
イスカリオテのユダや、ユダヤ教の祭司長に関する記述にいたっては、口角泡飛ばし、非難の限りをつくしている
といった印象である。


聖書編纂の課程で、ある意図が加わっていると思うのは自然な成り行きである。


そこに『ユダによる福音書』が現れたのであるから・・・


いま、 『聖書』がおもしろい。

マタイによる福音書』10章2-4節

十二使徒の名は次のとおりである。
まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼペダイの[子]ヤコブとその兄弟ヨハネ、フィリポとバルトロマイ、トマスと収税人マタイ、アルバヨの[子]ヤコブとタダイ、カナナイ人シモンとユダ・イスカリオテである。この[ユダ]は後に[イエス]を裏切った。

マタイによる福音書』26章14-16節

ユダ・イスカリオテと呼ばれる者が、祭司長たちのところに行って、こう言った。
「彼を裏切ってあなた方に渡せば、わたしに何をくれますか」。
彼らは銀三十枚を彼に[与えることを]定めた。それで、その時以後、彼は[イエス]を裏切って渡すよい機会をうかがいつづけた。

マルコによる福音書』14章11節

それから、十二人の一人、ユダ・イスカリオテは、イエスを裏切って渡すため、祭司長たちのところに行った。
それを聞くと、彼らは歓び、彼に銀子を与えることを約束した。それで彼は、どうしたらイエスを上手く裏切って渡せるかを探るようになった。

『マルコによる福音書』14章20-21節

イエスは彼らに言われた。「それは十二人の一人で、わたしと一緒に共同の鉢に手を浸している者です。
確かに人の子は、自分について書かれているとおりに去って行きますが、人の子を裏切るその人は災いです! 
その人にとっては、むしろうまれてこなかったほうがよかったでしょう。

『ルカによる書』22章3-6節

しかし、ユダに、つまりイスカリオテと呼ばれ、十二人の中に数えられていた者にサタンが入り込んだ。
こうして彼は出かけて行き、祭司長および神殿の指導官たちと、イエスを裏切って彼らに渡す上手い方法について話し合った。
すると彼らは喜び、彼に銀子を与えることに同意した。それで彼は承諾し、周りに群集のいないときにイエスを裏切って彼らに渡すよい機会をうかがうようになった。

『ヨハネによる福音書』6章71節

イエスは彼らに答えられた。「わたしがあなた方十二人を選んだのではありませんでしたか。それでも、あなた方のうちの一人は中傷するものです。実は、シモン・イスカリオテの[子]ユダについて話しておられたのである。この者は、十二人の一人でありながら、彼を裏切ろうとしていたからである。

『ヨハネによる福音書』13章25-27節

「主よ、それは誰ですか」。イエスは答えられた。
「わたしが一口の食物を浸して与えるのがその人です」。そうして彼は、一口の食物を浸してから、それを取ってシモン・イスカリオテの子ユダに与えた。すると、その一口の食物を受けたあとすぐ、サタンがそのものに入った。
そこで、イエスは彼に言われた。「あなたのしていることをもっと早く済ませなさい」。



posted by えっちゃん at 14:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ユダの福音書
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